ダイエットが3日坊主にならない方法〜続かない人向け〜

ダイエットが3日坊主にならない方法とは?

まず、苦痛の感情をつくらないこと

世の中には、つい頑張り過ぎてしまう人がたくさんいます。

 

「何事も達成するためには頑張らなくてはいけない」
という考え方がとてもしっくりくる人です。

 

ついそう考えてしまうのも、
実は、潜在意識の中にある
価値観というプログラムのせいなのです。

 

一方、習慣化には、ちょっと力をぬいて、
リラックスして臨むくらいがちょうど良いのです。

 

三日坊主の人は、最初の3日間無理して頑張り過ぎて、
続けることが苦痛になってやめてしまう
ケースがほとんどです。

 

習慣化を達成することが最も大切

ダイエットの習慣化を達成するためには、
頑張り過ぎない方がいいのです。

 

そう考えると、気が楽でしょ♪

 

「頑張り過ぎない方がいい」というのには、
ちゃんとした理由があります。

 

いい気分で頑張れるうちはいいのですが、
何せ習慣化というのは毎日毎日粛々と続く活動、
そんな日ばかりではありません。

 

毎日やることが頑張るモードだと、
やがてそれをやることが苦痛の感情と結びついてきます。

 

そうなると、毎日相当な意志の力を働かせて、
頑張る必要が出てきてしまいます。

 

意思の力というのは消耗していきます。

 

頑張って、苦痛の中で意思の力を使いすぎると、
継続することができなくなるのです。

 

そして、この苦痛の感情が、潜在意識の安全安心欲求を
下手な具相手に刺激し、潜在意識の持つ強烈なパワー
によって、変化への抵抗となってくるのです。

 

習慣化において、この苦痛の感情を作らないことが、
潜在意識を上手くコントロールする秘訣なのです。

ダイエットを頑張るとどうなる?

例えば、あまり運動をやっていなかった人が、
ダイエットと健康とのために、
毎朝10キロのランニングを習慣化しようとしたとします。

 

私のダイエット三日坊主経験

1日目
初日なので、気合いが入っています。
普段運動していない身にとっては、かなりキツくても
何とか10キロを走り切ります。

 

意思の力をフル稼働してやってのけます。

 

2日目
朝から全身の筋肉痛との闘いの中のランニングとなります。
何度も立ち止まったり、水分を補給したりしながら、
頑張って続けます。

 

「始めたのだからやらなきゃ」と自分自身に
何度も言い聞かせながら走ります。

 

そして、何とか完走。
心身ともにかなりヘトヘトです。

 

3日目
重い気分で朝がスタート。
昨日感じた筋肉痛も増しています。
ランニングシューズを履くことにすら
、心理的な抵抗を感じるようになってきます。

 

「何ではじめちゃったんだろう?」とため息をつきながら、
思い足取りで家を出ます。

 

走りながら見える風景さえ、この苦痛の感覚と
結びついている感じがしてきます。

 

潜在意識の強烈な抵抗にあいながら、
意思の力で頑張ります。

 

体と気持ちが重いせいか、
10キロが果てしない距離のように感じてきます。

 

でも、「何事も達成するためには頑張らなくてはいけない」
と自分に言い聞かせて、頑張って走り続けます。

 

自分の呼吸の音だけを感じながら、
必死になって走る時間が続きます。

 

意思の力は、もうあまり残っていません。

 

やがて、倒れこむように帰宅。
これから仕事に向かうパワーが、
自分の中から出てくる自身もありません。

 

そして、4日目
目覚ましが鳴っているのに、布団の中に居続ける状態。
ランニングの習慣化の努力は、
むなしく3日で途切れました。

 

これは10年前以上も前の、私自身の失敗体験です。

 

頑張り続けないと達成できないような目標設定が、
そこにありました。

 

普段ろくに運動もしないような人間が、
毎日10キロ走るというのは、
あまり現実的ではありません。

 

毎日相当頑張り続けなければいけない目標だからです。

 

今から思い返しても、無謀な計画でしたが、
この背景にはそのときの自分が持ってい
た思い込みがあったのです。

 

そう、「何事も達成するためには頑張らなくてはいけない」
という思い込みが。

 

この思い込みの背景があったので、
「相当がんばってやっと達成できるような
目標設定でないと、効果や意味がない」
という思い込みも同時に持っていました。

 

だから、毎日1キロではなく、
10キロという設定をしたわけです。

 

ビジネスでの事業計画や、
人生においての目標について、頑張らないと達成できない
ような目標を掲げるのは賛成です。

 

一方、習慣化の計画でこれをやってしまうと、
潜在意識の抵抗にあって
長続きしない結果を迎えやすくなってしまいます。

 

そして、失敗が度重なると、
自己効力感と言われる「できる感」も、
どんどん落ちていく結果になっていきます。

ダイエット習慣化の初期段階で、最も重要なこととは?

習慣を定着させるためには、まず3週間続けることです。

 

そして、それが3カ月続けば、ほぼ習慣となります。

 

習慣化の最初のフェイズで大事なことは?

習慣化の最初のフェイズで大事なことは、
「成果を上げること」ではなく、定着させることです。

 

これは、本当に大事なことです。

 

初期の目的を、定着させることに絞り込んで、
成果を上げることには、まったく期待しない
というスタンスが正解です。

 

ダイエットは、最初の3週間を
ダイエットのための運動習慣や、
食事コントロールの習慣を
定着させることに集中します。

 

この段階では体重の増減に一喜一憂しないということです。

 

だから、初期は無理な食事制限や過度な運動は
控えることが大切になってきます。

 

苦痛の感情を作ってはいけないのです。

 

ランニングの例で言えば、毎日10キロではなく、
1キロでも、300メートルでもいいのです。

 

少し物足りない感じで、
「もうちょっと走りたい」くらいの方が、むしろ良いです。

 

これを3週間続ければ、毎朝走ることが
「当たり前」になってきます。

 

「もうちょっと走りたい」くらいの感覚で続けていると、
走ることが『快の感情』と結びついてきます。

 

先ほどの毎日10キロのケースとは、
正反対の感情が生まれてきます。

 

そして、それに合わせ、自分のペースで2キロ、3キロと
距離を増やしていけばいいのです。

 

これが、潜在意識を上手くコントロールしながら、
プログラムを書き換えていく最良の方法です。

 

スポーツクラブに通うにしても、
最初からビシバシのハードメニューをやれる人は
良いですが、それを無理にやる必要はありません。

 

むしろ、やらないでください。

 

極端な話、お風呂が大好きな人なら、最初のうちは、
マシンなどを一切使わず、
お風呂だけ入りに行くのでもOKです。

 

大きな減量効果は表れませんが、
大好きなお風呂に入っている時間の至福感と、
そのスポーツクラブ自体のイメージが結びついてきます。

 

そして、数回が過ぎると、そのスポーツクラブの施設、
レセプションの雰囲気、ロッカールームの感じ、
マシンが置いてあるスペース、そしてサウナの場所などと、
その快の感情が強く結びついていることに気が付きます。

 

これが、潜在意識が安心している状態です。

 

好きなことだけやりに行くのだから、自然にそうなります。

 

この間は、決して体重減などの成果を求めてはいけません。

 

そして、実際に「通っている」という事実の積み重ねが、
あまり思考や判断を介せず、
スポーツクラブに向かうという習慣を
定着させていくのです。

 

ダイエットをする快の感情

この「快の感情」と通う感覚の定着が進むことで、
初期の目的は達成です。

 

あとは少しずつ、自分に合った運動量に増やしていけば、
習慣化はほぼ完成。

 

やがて、気が付いたら、あなたの細くなった体が、
そのスポーツクラブや自宅の鏡に映っている
という現実が訪れます。

快の感情の結び付け方とは?

潜在意識レベルでの持続力を作っていくこと

 

お伝えしているように、
「習慣化の行動をしていることと、
快の感情を直接結び付ける」ということも、
ぜひ意識してみてください。

 

この結びつけは、ちょっとしたとでも有効です

 

例えば、あなたにとって、
良い思い出と結びついている曲はあるでしょうか?

 

青春時代の最高の思い出と結びついた曲、
スポーツの試合での勝利や成功体験と結びついた曲、
大好きな映画のクライマックスにかかっている曲、
こんな曲を習慣化の行動をしているときに聴くのです。

 

朝のジョギング中に聴いたり、
ゆっくりと30分かけて
夕食を楽しんでいるときに聴いたり、
まさにその行動の最中に聴くことで、
快の感情が高まっていきます。

 

これを毎日繰り返すことで、あなたの潜在意識が、
習慣化の行動をしていること=快」と
認識し始めるのです。

 

こうなると、潜在意識が安心し、
深い結びつきができてきます。

 

そうして、行動の持続のために、あなたの潜在意識が
力を貸してくれるようになります。

 

これは、とてもパワフルです。

 

また、そのお気に入りの曲を
「習慣化の行動をしているときだけ聴く」
というルールをつくっておくと、さらに効果的でしょう。

 

パブロフの犬状態のダイエットの習慣化

もし、あなたが大のチョコレート好きなら、
習慣化の行動をしているときにだけ、
チョコレートが食べられるルールをつくるのも有効です。

 

もし、ジョギングを定着させたいなら、
ご褒美としてジョギング後に食べるのではなく、
「1番好きなチョコレートを3粒だけ、
ジョギング中だけに食べられる」
というようなルールを作ってみるのです。

 

これを続けることによって、
ジョギングと快の感情ががっちりと結びつきます。

 

やがて、チョコレートを食べても、
ジョギングをし始めると、
口の中に甘い感覚を感じるくらいになります。

 

こうなると、もうほとんどパブロフの犬状態で、
ダイエットの習慣化が進みます。

ダイエットの習慣化で三日坊主にならない

私が一貫してお伝えしてる習慣化の方法は、
「頑張らない」、「無理をしない」ということです。

 

習慣化の1回1回の活動が、
負荷がかかり過ぎるものであると、長続きはしません、

 

無理をして三日坊主になるよりも、
頑張らなくてもできることを日々粛々と続けていく。

 

最初は成果が出ることを期待せず、
定着に重きを置く姿勢が、習慣化の成功につながります。

 

例えば、運動の習慣のためにジムに行って、
筋力トレーニングをやるにしても、
初めのうちは、ちょっと物足りないくらいの
負荷のかけ方で続けてみる。

 

そして、ジョギングなどの有酸素運動をやるにしても、
ダイエット器具を使うにしても
「もうちょっとやりたい」くらいでとどめておくことが、
「もっとやりたい」という快の感情を掻き立て、
潜在意識レベルでの持続力を作っていくのです。

 

これで、ダイエットが3日坊主にならないのです。

 

つまり、習慣化させること、こそが、
ダイエット成功の最大のコツです。